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ぶらくり丁(1)-死んだと思った街が蘇る

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2003年、和歌山市の中心市街地「ぶらくり丁」を訪れたときはひどいものだった。
ただっ広い商店街には、人っ子1人2人くらいしかすれ違わず、7,8割の店が閉店していて、百貨店は閑古鳥がなき、どこもかしこも枯れかかっていた
地方都市で、「シャッター通り」が問題となり始めた頃、大阪から70キロ離れたこの地は、大阪人にとって最も身近な「地方」の実態を鈍痛のように示していた。


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…あれから5年。ぶらくり丁をはじめ、和歌山市の中心市街地への「構造改革特区」を申請しての中心市街地再活性化政策が功を奏したのか、商店街には人が戻ってきている。
店は7,8割がオープンし、それも地元以外の資本がほとんどなく、若者にも受け入れられやすい変わった趣向の店が増え、歩いていて楽しい商店街になってきた。

人は昔のごちゃごちゃしていた頃よりはまだ少ない、だけど、この町は変わり始めている。
悲惨な地方の現状を映す鏡であり、そして、蘇る地方のモデルの一つとして…。
(※ぶらくり丁の地図を合わせて見られることをおススメします。)


★本気で街にテコ入れ★

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相変わらず寂れていると思っていた和歌山・ぶらくり丁を訪れてみたら…
人通りが増えているッ!
しかも、以前は「シャッター通り」だったのに、いろんな種類の店が見れるようになって、歩いてて楽しくなった。
やっぱり行政が本気出してやったら、ここまでなるんだなぁ、というのを見せてくれた感じだ。

和歌山市「まちなか再生事業」の事例


和歌山市では、中心市街地がJR和歌山駅、南海和歌山市駅から約700m程の距離にあり
バスを利用せざるをえなかったため、中心市街地の利便性は良くはなかった
また、和歌山大学が郊外に移り、郊外に大規模な住宅開発がされ、車社会化する中で、郊外のショッピングセンターに客が流れ、不便な中心市街地は選択されにくくなり、また大阪市に近い(約70km、JRの快速で約1時間半、高速道路もある)という交通の便もあり、買い物客が大阪に流れたこともあり、結果ぶらくり丁がシャッター通り化したことがあった。
また、大丸、ビブレ、丸正(地元資本)百貨店が撤退し、4館7スクリーンあった映画館も廃業。
ぶらくり丁は死滅寸前だった。


しかし、03年から始まる「構造改革特別地域」によって、ぶらくり丁の命運は変わった。
和歌山県が「和歌山元気まちおこし特区」を申請し、市街地のまちづくりが開始された。
撤退した丸正百貨店跡に、大規模複合商業施設「フォルテワジマ」が入り、ビブレ跡にはドン・キホーテが入り、コア店舗として集客力を取り戻すための切り札となった。
また和歌山市では、ぶらくり丁商店街の空き店舗を減らし、新規に出店する人を増やすため、出店に対するコンサルティング業務を行う「株式会社ぶらくり」を設立。そこからさまざまな店が増え始め、街に活気が出てきたのである。


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5年前に倒産した、地元資本の「丸正百貨店」の前。
現在では、「フォルテワジマ」として再スタート。
ぶらくり丁の集客の鍵を握るコア店舗として注目される。

08年には、1階には食料品(やや高級そう)と地下階にスーパー銭湯だけだったものが
現在ではまだ空きスペースは多いが、ファッションやグルメのフロアが入り、百貨店らしくなってきた
医療関係のフロア、和歌山大学のサテライトキャンパス、島精機製作所が運営するニット×トーイミュージアムなど個性的なテナントも入っている。
人の入りはまぁまぁだが、おもしろくなる要素はある。


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ぶらくり丁の入り口にあるバス停。
駅までのバスの本数は10分に1本程度だった。そこそこ便利か。
昼の利用客はこれだけいる。

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ぶらくり丁では、車を持たない人や高齢者などの利便性を高めるため、ぶらくり丁などで買い物をすると、バスの補助券が100円もらえるという取り組みをしている。



★空き店舗をこうして活用する★


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では、ぶらくり丁を歩いてみることにする。
どんなスポットがあるのだろう。
人通りはこの通り。
10mあたり、4,5人はいる。
5年前はこの1/3しかいなかった。

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駄菓子も扱う、お菓子専門店。


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中古CD屋と古着屋。
入ってみると…なんと奥で店がつながっている!
この2コーナーを1店舗で営業しているのだ。

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インターラーケン」という喫茶店 兼 レストラン。

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この店では、2階でライブを開ける。
ギターやドラム、ピアノをバックに歌うなど、喫茶店の雰囲気に合ったものができる。


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商店街を活性化しようとするNPO法人の事務所が集まる一角に出る。
これは「紀州お祭りプロジェクト」というNPO法人で、よさこいなどのイベントを和歌山市などで開くといった活動をしている。

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「キッズステーション」という、働いている親御さんが子供を預けにくる託児所のような場所。
親御さんが安心して買い物ができるので重宝されている。

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まちづくり工房 ぶらっと」という情報スペース。
雑貨販売の実験店舗「JAM PICNIC」を併設しており、インターネットを1時間100円で利用できるという場所である。
新規開業したい方は、こちらへ。
(ここはぶらくり丁と筋が違う「北ぶらくり丁」にある。)

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ジョーシン コバヤカワ」という、上新電機の系列店のようなもの。
元々は和歌山市に展開する「小早川電気」だったが、ジョーシンに入った。
ジョーシンコバヤカワは3店舗ある。

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取り扱う製品は、新生活をする若者向けもある。
この店では道路沿いの電気店のように安いけどサービスは良くない、という売り方ではなく、お客様にちゃんと接し、アフターまできちんとするという、昔ながらの電気屋のやりかたを通しており、他との差別化を図っている。


★雑多な小店舗が相乗り★

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ポポロビル」という、以前はいろんなファッションテナントが入っていたと思われるビル。

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やや薄暗くて、入っている店舗は少ないが、
かなり若い人向けのいい感じのセレクトショップが5軒。
そして、CTスキャンなどの医療施設が入居している。

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内部はこんな感じ。
中はがらんとしているが、その間を縫って現れる怪しい店舗は、
変わった雰囲気を醸し出している。

これが若い人にはうけているらしいが…。



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「ポポロビル」の前の、「ワオ!キャーマン」という
これまた、元々はカラオケやゲーセンだったらしい複合施設。
変な名前である。

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カラオケ屋は相変わらず入っているが、櫛の歯が欠けたように店が開いていくので
それを埋めるために、このような店舗が入っている。

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3坪くらいの小さな店が、いくつも入っていて、いずれも若い人向けが多い。
服屋や遊戯関係が主。

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「ワオ!キャーマン」という名からは想像つかないような雑多な感じ。
このようにぶらくり丁では、小さなスペースを借りて、好きな業態をする人が増えている。
小スペースならまるまる一店舗を借りるより、賃料は安く、新しく店を始めるのにやりやすい。

一つの店舗に、ふたつやそれ以上の店舗が相乗りしていることも多く
一店舗を一人で借りるより、2店舗で借りる方が安い、という広告も実際に出ているほどである。


★小さなファッションストリートも★

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中心市街地といえば、若者へのウリはやはりファッション関係である。
これが充実していたり、おもしろいものでないと若者が市街地にやってこないと言っても良い。
今のところファッションストリートといえるものは、ぶらくり丁の本通りと大通りの間くらいである。



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100円ショップは、雑貨が中心。
都会で流行っている、300円均一のおしゃれな雑貨屋みたいなもの。

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これまた若い女性向けの服屋。

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昔の商店街にありがちな、婦人服や子供服くらいしか置いてないような洋服屋を改装し、
若い人向けの洋服屋への改装が目立つ。
ここは占いコーナーもやっている。

ぶらくり丁の中ほどは、服屋がメインになっていて
下手なショッピングモールよりはオモシロい品揃え。
洋服、婦人服、子供服、和服、ランジェリーなど、
主に女性向けだが、様々なジャンルを取り揃える。



★従来店舗のプチ工夫★

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昔ながらのおもちゃ屋だが、なぜか入り口の美少女モノのパズルがやけに目立つ。

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産直なのか、生鮮野菜の店。 (名前はモロ魚屋だが)
こういう体に優しくて、地球や産地にも優しい食材の店はどんどん広がって
2~40代くらいの女性を中心に好まれている



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ただの金物屋…と思ったら、古臭いものばかりの品揃えでは対応できないので、手に取りやすい小物や雑貨も並ぶ。
従来の店構えに、こんなのがあったら便利だろうな、というものや
店主の置きたいものや、店主の趣味を感じさせるものをプラスして置くという工夫がみられる。



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商店街にありそうな、道で立ち止まってのコミュニケーション。

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そんな従来店舗の間にも、徐々に若者向けの店が増えている。
ショッピングモールにあるような、どこかあくせくした感じというより、商店街のゆっくりした時間の中で、スローな癒しムードを放っているようだ。

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裏路地にもいい感じの店が。
店の観葉植物の下では、子供が一人キャッチボールをしていた。

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道路に出た。
ここから先は、中ぶらくり丁と東ぶらくり丁。


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通りの入り口で写真を撮っている女性2人。
街だからこそ起こりうる、おもしろいことだ。

街を標榜しておきながら、街のスケッチを描くことも、写真を撮ることも許してくれないショッピングモールなどでは、そんなことは到底起こりえない。


…というわけで、長くなるといけないので、
和歌山ぶらくり丁の復活ぶりは、中編につづく!



より大きな地図で アゲインスターズ的日本 を表示
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このコメントは管理者の承認待ちです
[ 2013/08/19 23:55 ] [ 編集 ]
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