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イハラハートショップ-山奥のすごい本屋



和歌山県日高川町。
和歌山県の中部・御坊市から日高川を登りつつ山に入って、約35キロのところに、日高川町美山地区というところがある。
ここはすっかり山の中で、グネグネの山道か、たまにダムくらいしかないような場所だ。

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ここの「椿山ダム」は、日本一のやまびこスポットとして知られている。
ヤッホーと叫ぶと、反響しまくって何回もヤッホーと聞こえる。
和歌山市在住の、謎のヤッホーおじさんが推薦するほどすごく気持ちよくヤッホーできる場所だ。


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過去に笑福亭鶴瓶や、アニソン歌手の水木一郎が来て、シャウトしていくほど、全国的に知られた場所だが
この場所は、のどかな自然が残っているだけあって、とても素朴な田舎なのである。
ところが、そんな場所に、変わった本屋があるという!
★人口100人の集落に★

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釣り人がダム湖で川遊びをするくらいの山奥である、和歌山県日高川町。

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椿山ダムの近くにある、初湯川集落に、その本屋はあるという。
見ての通り、田舎の村という感じ。
大変のどかだ。

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村の中心部はこのような町並み。
集落の人口は、約100人という。
近くに小学校があるが、約50人が、集落の外も含めて通ってきている。
そんな場所で本屋が営業できているのだろうか?


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そこに現れた、ぱっと見、普通の町の本屋。
イハラハートショップ
中に入ってみよう。

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手づくり感あふれる、普通の本屋のようだ。
町の商店街にある小さな個人書店の倍くらいの広さはある。
ところが…

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本屋の端には、なんと文具やお菓子の棚があるではないか!!
何の店だここ?

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こっちには、乾物や調味料、インスタント食品が置いてある。
この店は、4列あるが、
そのうち半分ほどが、本以外のもので占められている。

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アイスクリームの棚や…

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駄菓子コーナーまである。

この店では、下校時間になると、小学校や中学校帰りの子供たちが度々寄ってくる。
そこで雑談してたり、駄菓子を買いにきたりするので、
こういう食品コーナーが定着している。

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座ったりできるイスもある。
近所の人が来て、雑談がてら座ってることも多い。
僕が昼頃この店に来たとき、持参した昼ごはんを、このイスに座って食べさせてもらったことがある。
なんとありがたい。


★土地に合った本を並べてたらこうなった★


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この書店では、絵本がとても多い。
近所に小学校が近いということもあり、小学校の図書館の本を注文しているので
こうして絵本が多くなったという。

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A1サイズくらいの巨大な絵本も取り扱っている。
この店で、絵本の読み聞かせのイベントを行っている
巨大な絵本を一緒に読む…。そのことで絵本の楽しさが伝わっていくのだろう。

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開くとこんなにも形が変わる、仕掛け絵本もある。
絵本ってこんなにおもしろい。

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こちらは、新刊のコーナーだが、新刊の量は少ない。
原則新刊は、注文があってからにしているという。

町の本屋では、本の代理店から新刊本をランダムに送ってきて、本が売れなかったら返品するという作業に追われていて、本屋の業務を圧迫している。
新刊本が悩みのタネだが、敢えて新刊を取らないようにした決断は、なかなかできるものではない。

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こちらは、子供向け小説・読み物コーナー。
同じく図書館向けだろう。

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子供向け・雑誌コーナーはこんな感じ。
美術、絵本、家事…置かれるジャンルにも意味があるのだろう。

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こちらは、農家の人なら知る人ぞ知る、「農文協」の本。
農業の技術や知識だけでなく、農村を取り巻く文化や、環境、食、スローライフなどのジャンルも出されており、農業以外に興味のある人でも楽しめるような本の出版社である。

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農業関連の棚は、こんなにもある。
都会の書店でも、農文協や農業関連の本がこんなに揃うことは稀という。
農業を行う地域ということもあり、やはり農業本の需要が高いのだという。

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農業本コーナーの近くには、種の棚が置かれている。
そういえば、都会にある本屋では、「本+関連商品」という置かれ方が小奇麗にされているが
それと似たようなことが、ここでも行われている。

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漫画のコーナーも少ない。
店長のセレクション、というわけでもなく
基本的にお客さんからのリクエストで本棚が成り立っている。

漫画も新刊本同様、売れない本の返品作業に追われるジャンルである。

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なぜか、漫画家柏原麻実氏のサインが飾られている。
店長とどういうつながりがあったかは謎だが。
その隣の『宙のまにまに』は、現在月刊アフタヌーンで連載中で、09年7月より、アニメ化される。

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歴史本、伝記なども。
店長が中国好きというわけでもなく、やはりリクエストや図書館関係とのこと。

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雑誌はこんな感じ。
よくある本屋に置いてあるものとは、少し毛色が違うようだ。
そりゃ週刊誌や漫画誌などのありきたりなものだけではつまらない。
せっかく本屋にいるのだから、おもしろい本に出会いたい。
この店はそれを叶えてくれるのだろうか。


★美山村の人々と本屋★


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このイラストは、地元の小学生が描いたものである。
そうしたお客さんとの一つ一つのやり取りも大事にする姿勢が伺えるようだ。

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近所の人たちの写真もこうして飾っている。
こうしていつまでも飾ってくれたら、嬉しいだろうなぁ。

なお、写真のコーナーには、『珍日本紀行』で知られる写真家、都築響一氏の写真もあった。
「地方にこそ魅力がある」として、イハラハートショップを訪ねてきたとか。

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この店では、1年に2,3回イベントを行う。
和歌山を愛するカメラマンの展示会やトークショー
絵本作家のトークショーなどが行われる。


このイベント目当てに、和歌山県内はもとより
日本中からファンが駆けつけることもある。


★何がすごい本屋なのか?★


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すごい本屋!』という本は、店長の井原万見子氏が、この本屋に関して書いた本である。


なぜこの本屋がすごい本屋なのかは、業態を見るだけではわからない。
市街地の衰退などで、町の個人書店が次々潰れていっている中で、さらに商売が成り立ち難い山奥の本屋が残っているというのは、奇跡に近いほどだ。

元々店長は、日高川町美山村の出身で、20代の頃に大阪府枚方市の書店で働き、その後、枚方の書店の支店として、美山村に書店をオープンした。なので、経営は本店に拠るところもある。
しかし、だからといって、本店の力だけでは、本屋はやっていけない。

学校に近いということで、絵本や児童書、農家が多いので農業書、と、地域の需要にとことん合わせている。
さらに、この近辺には店がないので、客の求めで、食品やお菓子、生活雑貨、文具などを取り扱うことで、店としての経営をやっていけるようにしている。

そうした店には、本を買う以外の目的の客がちょこちょこ寄ってきて、雑談をしたりする。
いつしか、この店が村の人にとって、大事な場所になっていくのだ。
本屋は本との出合いだけでなく、人同士の出会いや社交なんかの場になっている。
そうした場所がただの町にもあることが、必要だと僕は思った。







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[ 2009/08/13 17:51 ] [ 編集 ]
とにかく地元密着型の本屋で、本屋はメインだけど、本屋の枠を超えてるからこそ、ここまでやれるんだなって思いました。
突き抜けまくってるなーっと。
そんな感じだから、フリーダムなんかなぁって気がして、このカテゴリに入れたんですよ。
[ 2009/08/14 01:45 ] [ 編集 ]
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