上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。

「路地裏から街を見る」 京阪神を中心に、日本各地の路地裏の風景をくまなく歩いて紹介!

ホーム > スポンサー広告 > 西宮交通公園-昭和を伝える標識たちホーム > ★枠外 > 西宮交通公園-昭和を伝える標識たち

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
[ --/--/-- --:-- ] スポンサー広告 | トラックバック(-) | コメント(-)

西宮交通公園-昭和を伝える標識たち

nisikou01.jpg

交通公園」という公園を知っているだろうか?
子供達が楽しみながら交通ルールや交通道徳を学べる公園で、全国各地にある。
そのため、よくあるブランコやシーソーが置いてあるような公園とかなり形が異なるのだ。
なんと、道路が敷かれ、交差点には信号機も付いている。
停止線には「止まれ」の標識がついていたり、速度制限や駐車禁止の標識もみられた。



★標識でお勉強★


nisikou02.jpg

兵庫県西宮市。阪神・JR西宮駅からバスに乗って海沿いの住宅地の中に、「西宮交通公園」(久保公園)はある。
外から見れば、自動車の教習所を小さくしたような敷地に、これは公園?と目を疑うことだろう。

車一台が通れるような細い道に、「追い越し禁止」や「横断歩道」の標識が付いており、ご丁寧に横断歩道や停止線がペイントされている。その先の交差点は信号機が設けられている。(残念ながら点灯はしない)

nisikou03.jpg

「ハイ、ここに駐車してくださーい」とばかりに、駐車場という名の自転車や三輪車置き場が設けられていた。
子供への教育上、チャイルドシートをつけたママチャリが数台駐車している。

nisikou04.jpg

「ここで標識を勉強してくださいねー」と、管理棟の前に道路標識の描かれた木の板が掲げられている。
手描きのようだ。標識の下に書かれた毛筆の字が、訪れた人を昭和40年代に連れ去ってくれる。
この公園がいつ造られたかは知らないが、昭和40年代のような香りがする。

かなりの年代が経っているためか、標識のところどころが、かすれて消えている。
特に「歩行者専用」の親と子(?)が手をつないで歩いている標識が、亡霊のように見えて、子供が泣き出しそうだ。
『歩行者専用』標識の絵柄は、子供を誘拐しているところからとられている」という都市伝説があったらしいが、この図柄を見ると、嘘でないように思えてくる。

nisikou05.jpg

藤(?)の枝が絡まる屋根の下では、やはり標識が掲げられている。
これはホンモノ。

nisikou06.jpg

子供が「これなあに?」と親に訊く光景が思い浮かぶ。
さすがに「歩行者専用」を「誘拐魔」とか、「道路工事中」を「便所掃除中」と教える親はいないだろう。

nisikou07.jpg

中には「バイクの二人乗り禁止」という激レアな標識もある。
5年ほど前から、高速道路などでのバイクの二人乗りの規制が緩和されてきているが、今のところ二人乗り規制は首都高速のみで、この標識を見かけるのは首都高くらいでしか見なくなった。
僕はバイクであちこち行ったけれど、この看板は1回も見たことがない。


★時代を感じる建物★


nisikou08.jpg

ここが公園のメインストリートだ。
植木という名の中央分離帯が付いている(が、歩行者は勝手に車線を越えて横断している)
その両脇には…

nisikou09.jpg

いくつもの「建物」が並んでいる。
コンクリートで作られた、幼い子供の背丈くらいの張りぼては、それこそ交通公園が建てられた時代のままで残っている。
「デパート」には、店名を象徴する○に「西」のマークがついている。その古めかしい外観の下部には、チューリップの花が。デパート=花の販売が当時は花形だったのだろうか

nisikou10.jpg

蔵と工場が建っているのは、この西宮ならではの都市景観だ。
西宮は古くから酒造と蔵が立ち並び、近代化に伴って沿岸部に工場が立ち並ぶようになり、阪神工業地帯の主要な地域となった。

それにしても今日びの工場で、ギザギザのノコギリ状の屋根の工場はあまり見ないのではないだろうか。

nisikou11.jpg

電気屋は当時、テレビの普及期だっただけに、家電=テレビをあらわしたものとなり
カメラは今の形状と違う、四角いフィルムカメラを象ったものとなっている。

nisikou12.jpg

床屋は恰幅のいい丸顔の丸メガネの、カイゼル髭の店長が、満面の笑顔でお出迎えだ。

nisikou13.jpg

肉屋にいたっては、牛と豚がピカソの絵画のように区切られている。

nisikou14.jpg

自動車ごっこの他にも、電車ごっこもできるのだ。
「にしのみや」と書かれた駅のような、バス停のようなものが電車が来るのを待っている。
自動でない改札口、レールを切り替える装置も付いている。

nisikou15.jpg

2008年に引退した、新幹線の0系電車に見立てた筒状の遊具もあった。
子供達が中に入って遊んでいたが、これは子供心に居心地がよく、好奇心をそそられるものだったに違いない。

nisikou16.jpg

明治時代以降に盛んに作られ、今では見ることは少なくなった、赤レンガのトンネル風の滑り台も置いてある。
駅から出発した新幹線は、踏み切りを超えてトンネルをくぐるのだろう。
曇りのない子供らしい夢にあふれた空間のようだ。
子供の引率者である、かつてこのような公園で遊んだだろう大人たちの目には、どのように映っているのだろうか。
ただ単に懐かしいのだろうか。時代は過ぎ去って戻らないと感じるのだろうか。


交通公園が多く造られたのは、日本最初の交通公園である「西武庫公園兵庫県尼崎市)」が造られた1963年(昭和38年)以降の昭和年間だ。
ウェブで交通公園について調べても、歴史についての情報は乏しいが、交通公園が建設された年代は、昭和40~50年代が多くなっており、平成に入ってからの建設はほとんどない。
子供に交通安全を学ばせる用具として、公園という形態に加えて、シアターでビデオを見せたり、乗り物シミュレーターに乗って架空の世界を運転したり、コンピューターを使ったクイズやパズルに答えていったりするなど、現代の博物館にあるようなものが使われるようになった。
従来の交通公園に加えてそのような設備が使われだしたのは、2010年4月にオープンした「豊田市交通安全学習センター」だ。
センターという施設なので、交通公園ではない、と思われるかもしれないが、道路に市街地を再現した屋外は、まさに交通公園の延長線上にある。
昭和で終わったように見える交通公園の歴史は、まだこうして続いているのだ。

関連記事
スポンサーサイト
コメントの投稿













管理者にだけ表示を許可する
検索フォーム

【新番組】休みをとったり、あれこれ予約したり、長距離移動しなくても、日常のすぐ横にある世界で手軽に旅ができる!
そんな旅番組ポッドキャスト「トリップコーヒー」を開始!




カスタム検索


テーマ別カテゴリ


タグクラウド
書肆・雪ノ下(by Amazon)






無料アクセス解析 にほんブログ村 旅行ブログへ
にほんブログ村 blogram投票ボタン
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。