★中国人ツアーバスが5台も停まってた★…ところが、
ここ数年日本橋でやたらと中国人の姿を見かける。ある日、堺筋の高島屋東別館付近を歩いていたら、観光バスが次々と歩道に横付け駐車しに来ていた。
そのバスの数5台。そして、降りてくる中国人観光客…。
1台30人として…日本橋の
1ヶ所に約150人もの中国人が密集しているということになる。この時点で、もはや日本ではない。
中国からの日本ツアーで、日本橋は買い物ポイントとして設定されているようだ。
バスから降りた彼らは、ツアーで案内された免税店を目指す。
一店舗に2,30人もいる客は、すべて中国人だ。
10年ほど前から日本橋には免税店もあり、外国人の姿をちょくちょく見ることはあったが
ここ2,3年で中国人向けの店や免税店が増えてきた。中国語看板のこの店では、外に向かって中国語の呼び込みが聞こえてくる。
この一角では、中国人のほか、白人、黒人、インド系、中東系の人を一度に見ることが出来た。
(ちなみにこの写真では、白人が中古CD屋でワゴンセールを見てますが、中国人も結構います。)免税店だけではない。中国人観光客は、その周辺の文具屋や中古CD店、アニメショップなどにもやってくる。
物珍しげに日本の製品を手にとって、中国語で談笑している姿が垣間見え、その横はただの日本人がいる。
一見見分けがつきにくいが…、挙動を良く見ればわかる。
マナーはたしかに問題がある。
たとえば中古CD屋。いくら外から続いているからって、
中古CD店の中でソフトクリームを食べるのはどうかと…。中国人観光客のマナーも問われている。
2010年7月から、
中国人が取得できる日本への観光ビザの取得条件が大幅に緩和され、以後日本への観光客が大幅に増えると見込まれている。
現在でも日本橋のみならず、日本の有名観光地から中堅の観光地まで、中国人観光客を見かけない日はないが
今後は日本人を押しのける勢いで増え続けるだろう。
その頃には、日本橋にこうしてやってくる中国人は、日本橋の風景を一変させることになるだろう。(相変わらず電気街・オタク街であり続けるだろうけど。)
それに伴って観光客のマナーの他、不法滞在の増加、治安の悪化が懸念されているが
ともかく、日本人にとってこれは、日本社会が日本人だけで閉じこもっていたり、貶しあっていたりするだけでやっていけるのか、という問題提起を投げかけることにならないだろうか…。
★もはや大阪のチャイナタウン★ここ数年の日本橋への中国人の進出を物語るものが
2006年8月にオープンした「
上海新天地」だ。
「チャイナモール」を謳うこのビルは、1階から7階まで、すべて本格的な中国人向けモールとなっている。
入り口からしてヤバイ。
家電の免税店があるが、明らかにヤマダ電機や上新電機のような日本の量販店と雰囲気が違う。
中国語の表記、そして中国語が飛び交う店内は、知らないで入った日本人をビビらせるには十分だろう。ただし、日本語は通じるので、安心してね。
そこから上がっていくと…
中二階は「
関帝廟」という中国で商売の神様として崇められる三国志の武将、関羽を祀っている。
中国国外のチャイナタウンと呼ばれる場所には、たいていこのような宗教施設があり、この地区が大阪における中国人街の存在をうかがわせる。2階には、格安航空券取り扱いやビザ代行申請を行う
旅行代理店。
3階には中国語の本を取り扱う書店。
グラビア雑誌や…男女の交わり方を解説する本なんかもある。DVDやPCゲームコーナーもある。
そして、中国で食べられる食品を取り扱うスーパー。
日本で食べられる食材が、謎の包装をされて、
中国語表記され、謎の食品になってしまっている姿が見ものだ。
お惣菜もテイクアウトできる。
4階は、中華バイキング。
880円で80分食べ放題(平日)。
5階は中華料理店と漢方マッサージ。
6階はなくて、7階がカルチャーセンターで中国語教室を行っている。
こんな建物への需要があるということは、周りに相当の中国人がいるということなのだろうか?
ただの旅行者だけでは供給が追いつきすぎだろう。
★島之内はチャイナタウンか?★「上海新天地」の誕生とともに、その周辺にも中国人による店が増えてきた。
堺筋にある免税店やチャイナモールなんかは、氷山の一角だ。
堺筋から一つ裏手に入ってみよう。地下鉄日本橋駅の周辺、堺筋の東側には
「島之内」という新しいコリアタウンが広がっている。
コリアタウンといったが、
実際は中国語看板もよくみかけ、中国人も多くいる。
中国人の留学生や水商売で働く人などが暮らしているという。中華料理店もあれば、
「中国城」という、中国食品を中心に取り扱うスーパー、中国モノのレンタルビデオ、生活雑貨、ネットカフェが入った複合店舗が存在する。きわめて生活に根ざした施設なので、この近辺の中国人居住者の多さを物語るものとなっている。
不動産の物件案内も、中国語表記のものまである。
中国・韓国語対応のスタッフがいて、日本語が話せなくても入居できるようなシステムができているという。
中国人が日本にやってくる最初の足がかりとして、こうした場所が選ばれているようだ。
先ほども触れたが、中国人の日本への観光ビザ取得要件が緩和され、富裕層から中間層へと拡大した。
そうしたことで日本への旅行者や滞在者が増加し、中国人の居住区が次々拡大することは想像がつく。
大阪市では朝鮮・韓国人が80549人(平成22年3月、大阪市)となっており
それ以前に既に桃谷や今里、鶴橋などでコリアタウンが形成されている。
約2万7千人いる中国人がこれから増えていくということは、同じように大阪の町の地図を一変させることになるだろうか。もっとも、この数字は自治体に外国人登録されている人数なので、不法滞在者などを含めると、さらに多くなるかもしれないが…。
◆参考サイト:「
中国人観光客残酷物語」(「TOKYO EYE」より)
「
中国人観光客のツアールート」(「来来中国人」より)
「
大阪の春節風景~「上海新天地」と「大阪中華学校」」(「JANJAN」より)
「
大阪コリアタウン 島之内」(「大阪DEEP案内」より)
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