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由良半島(1)-うねりまくって海に突き出る半島

yura01.jpg

愛媛県の西部には、変わった半島がたくさんある。
代表的な佐田岬半島が、一角獣の角のように真っ直ぐに突き出ている半島で有名だが
それとは違って、今回紹介する「由良半島」や三浦半島、日振島は
太陽から噴き出るプロミネンスのように、不規則な形をして豊後水道に突き出ている。

この写真は、由良半島を山の上から見たものだ。
半島は、奥の霞がかった山のさらに向こうまで続いている。

yura02.jpg


次は、案内図を見てみよう。
こんなにも細長い形をしているが
実際は、この図以上にさらにうねり、怪しげな形をしているのだ。
(⇒地図


始めてgoogleマップで見たとき、びっくりして行ってみたいと思っていた場所だ。

さぁ、足を踏み込んでみよう。
★海に家が浮いてる?★

yura03.jpg

由良半島を横断する道を進んで、岬を目指すことにした。
山がちな半島なので、山道をアップダウンしながら走ることになる。
その途中途中に、漁村の家並みが見えてくるのが、半島の風景の特徴だ。

yura04.jpg

途中、漁村をいくつか通ることになる。
その道中で、漁で使う網や浮きが道の片隅に置いてある光景をよく見かける。

そう。この由良半島は、養殖が盛んな半島なのだ。

yura05.jpg

海に沿って家が立ち並ぶ。
色とりどりの家が並ぶ中に、違和感のある光景が見えた。

…ん?ひょっとして家が浮かんでる?

yura06.jpg

その正体が、真珠の作業小屋だ。
ここ由良半島をはじめ、宇和海の湾岸では、真珠をはじめとする養殖が盛んで
日本有数の生産地といわれている。

由良半島の漁村では、こうして作業小屋を浮かべて、真珠の養殖にあたっているのだという。

yura07.jpg

それにしても、20隻くらいの作業小屋が集まって、小さな村みたいな光景を作り出している。
陸上に土地が少ないからだろうか。
タイあたりの東南アジアで見たような、水上に浮かぶ村を思い出す。

そんな家々が、桟橋やワイヤーで固定されて、勝手に泳いで行かないようにされている。
地上の家と同じ扱いなのだろうか。
不思議だ。

yura08.jpg

集落を抜けたら、再び細い県道を通って、アップダウンを繰り返して岬を目指す。
こんな山道ばかりだ。

yura09.jpg

その途中の森に小さなほこらが…。

何を祀っているのだろうか。
そういえば石垣のように石が積まれ、どう見ても人の手がかかっている。
何の跡だったんだろう。

yura10.jpg

次の集落へやってきた。
海の上から、養殖いかだを見下ろす。
整然と並び、海とは思えないような風景に圧倒される。

その背後には山吹色やオレンジ色の目新しい家が並ぶ。
このカラーリングだけでも、北欧に来たような錯覚を受けるが、日本の一部であるという状況は避けられない。

yura11.jpg

神社へ行くのに、船でないと行けないらしい。
もちろん願うのは、洋上の仕事の安全だろうか。

yura12.jpg

大量の浮きが置いてある。
タイやハマチなどの養殖に使うそうだが…。

漁師の使うアイテムが方々に置いてあり
海での生活感にあふれている。




★あれは段畑だったのか!★


yura13.jpg


半島も半分くらいまで来て、先を見渡す。
すると、まだまだ先まで続いているのだ。

先は細長い。

yura14.jpg

山にへばりつくように走る道を行く。
先々にはコンビニもファミレスもない。
時々養殖いかだと浮きが等間隔で並ぶ光景が見えるくらいだ。

観光ルートから外れ、人や車の往来がほとんどないので、さみしい風景をしている。

静寂を求める人にはいいかもしれないけど。

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途中の漁村。
扇の形に海を囲んでいる港。

yura16.jpg


まるで基地のようだ。
赤やオレンジの屋根が、まるで異国にいるかのような感覚を与えてくれる。


yura17.jpg

由良半島が途中で途切れていた。
…というより、運河が掘られていた。

「船越運河」と呼ばれるが、これができて以降は、半島の反対側へ行くのに、わざわざ半島の先まで迂回して、大回りして向かう手間が省けたそうだ。


yura18.jpg

途中途中に、段々畑のような風景が現れる。
たしかに、この山がちな半島では、土地が少ないから
こんな風に土地を確保して農業するんだよな。

yura19.jpg

まるで城の石垣のような、立派な積み方だ。

これは「段畑(だんばた)」と呼ばれ、山がちな南予地方では、このように斜面に石垣のようなものを築いて、そこに畑を作っていく方法がとられている。
段畑では、芋、みかん、茶、粟、黍、唐黍などの作物が作られていたが、畑作より収入の多い養殖の仕事に移る農家が増え、段畑が放置されていったそうだ。

木が茂り、徐々に自然に還りかけているものも多い。
ひょっとしたら、先の森の中のほこらも、役目を終えた段畑の跡が、自然に還れるように祀られたものなのかもしれない。

ちなみに、戦後の由良半島の写真では
山の上から下まで、このような段畑がびっしり続いていたのだという。

まるで、地形ソフトの「カモミール3D」で再現したような光景が広がっていたのだ。


★変わった様式の現代民家★

yura20.jpg

半島も終わりに近づいてくると、漁師小屋が並んで出迎えてくれる。

yura21.jpg

寂れた漁師町に…

yura22.jpg

街並みは、現代的な家々ばかりだ。
だが、よく見ると…

yura23.jpg

屋根が平たくて
外壁の色が淡くて
ベランダが独特の形をした、同じような家々が並んでいる。



こう揃いも揃って同じような様式なのは、同じ時期に同じ建設会社が建てたからなのだろうか。
だいたい3,40年前の民家と推定される。

yura24.jpg

しかし、ベランダの菱形の意匠とその上の手すりの形を見るからに
とても日本的な形をしている。


会社が作る紋切り型の現代住宅で、3,40年前はこんなデザインが流行っていたから、この様式になった
という言葉では割り切れなさそうなもの(デザインの地域性とか)が、この様式には絡んでいるように思う。


yura25.jpg

なぜこのような形の民家が多くなるのかというと
由良半島の外海側ともなると、風が強く、屋根瓦を置いていると台風などで吹き飛ばされる可能性があるという事情らしい。

壁の色が淡いのは、理由はよくわからないが
色の塗り方は、漁村で民家をペンキで塗って、塩害の防止をしている建物
いわゆる「パステルカラー古民家」に似ている。

yura26.jpg

海沿いから山の方に向かう細い道を登ってみるが
すぐ山道に突き当たり、引き返した。
同じような現代的住宅が並ぶと、半島の先の方なのに、どこか場違いな風景に映る。

これまた不思議な感覚を覚える半島だ。


次回は、由良半島をさらに奥へ進んでいく。


>>次のページ




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[ 2013/01/05 10:50 ] [ 編集 ]
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