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軍艦アパート-失われた大阪アジアン建築

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2007年の2月、大阪からアジアンカオスな一角が消えた…。

電気街で有名な「日本橋」の東側、阪神高速のすぐ東側の下町に
軍艦アパート」(大阪市営下寺住宅)と呼ばれる、現在の日本では考えられない建築群があった。

約80年前に建てられ、煙突が煙を吐いていたことが軍艦に見えていたことから「軍艦アパート」と名が付いたそうな。

一見下町…だが、近づいて見ると…。

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見よ!このバラック小屋を積んだような家々を!!
★違法建築の塊★

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さらに近づこう。
一部屋一部屋が全然違う。
ベランダ付きもあれば、レンガ積みもあり、妙に突き出てるのもある。
住人が勝手に増改築を繰り返していったためだという。

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すでにあるコンクリートの建物から、ボロ小屋が生えている。
さらにその上に謎のベランダが!!

これ、違法建築?


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建物の間から、何か植物が生えている。

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アパートなだけに、見よ!このほとばしる生活感!
今の日本とはとても思えない風景が、2007年まであった。

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まるでインドや中国の裏通りに迷い込んでしまったかのような、異国感。
出てくるのは中国人風の人か?
奥で怪しいマッサージ屋を営んでいそうな感じが溢れている。

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四方八方へと電線が広がる。
たこ足配線のように、エライ事故になりそうな危なっかしい感じにあふれている。

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…とそこへ人が出てきました。
もちろん日本人のオバちゃんです。(笑)
こういうのを見たら日本もアジアだよなぁって気になってくる。


★中をのぞいてみよう★

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ちょっとだけ中に入ってみよう。
入口はオンボロで廃墟のようになっている。
そこに自転車やほうきがあると人が住んでいる実感がわいてくる。

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ポストには夕刊が届いていた。
ほとんどが半開き。
ボロくさびて建てつけが悪い。

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奥に扉の前の洗濯機が見える。
設置するスペースがないのだろうか。
他の部屋と共同なのだろうか。

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踊り場の窓のヒサシもボロイ。
そして明かりもなく暗い。

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中庭。
他の部屋と共同だろう。
わりと広く取られ、物干し台が並んでいる。

その真中に葉牡丹が植えられたプランターがあるのは、大阪クオリティか。

なんでもなかった昔のアパートだが
間違いなくおばはんくさいテイストでコーティングされて
他の人を寄せ付けない代物になっている。
別の言葉で言い換えれば「生活感」とか「愛着」ということになるが。


★子供が遊ぶ風景★

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あたかも日本でないような一角の軍艦アパートだが
その隣は現代的なマンションがすぐ迫っている。

北京や上海のように、都市開発を急ピッチに進めるあまり、古くからのボロ家を次々壊し
現代的な高層ビルを建て、気がつけば高層ビルの谷間にボロいバラック群が取り残され…
というような報道に似ている。

だが、今回はそれを怒るつもりもないし
昔の日本を残す貴重な物件だから残せだのと、闇雲に怒りの拳を振り上げる自分勝手なふるまいをする場ではない。

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さて、このアパート生活感にあまりにも溢れているが
人の姿をあまり見かけない。
2006年冬。このほかの侵入者を拒絶するようなオーラを放つこのアパートにすんなり入れたのは、そのせいだろうか。

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大阪市内にもこうして建てられてから5.60年以上経つアパートがいくつかあるが
いずれも古くからの住民ばかりが残り、高齢化して、半分以上が空き部屋になっているケースがある。
このアパートもゆっくり高齢化し、死に近づいていくのだろう…。
まるで生きた人の姿をそのまま見るようである。

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アパートの広場で子供たちが鬼ごっこをして遊ぶ姿が見える。
昭和30年代のような古き良き時代のような風景が目の前で起こっていた。

この軍艦アパートではまだ、子供とその親の生活があるようだった。
田舎の古くからの集落を見るようで、限界集落とは違うような趣だった。

その住み慣れた軍艦アパートが取り壊され、別の家に移り住まなきゃいけない状況を
当の本人たちはどう見ていたのだろうか。

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そこには最後まで生活の陰があった。

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同じ大阪市浪速区の築50年のアパート「馬渕生活館」のように高齢化して、果実が腐っていくように終わろうとしている場所もあれば
日本最古の公営の鉄筋アパートだと呼ばれ、注目を浴び、有終の美を飾った軍艦アパートもあり
光と影のような存在だったが、どちらも老朽化には勝てず、取り壊しとなってしまう運命にある。

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どうして人はこんな建物を惜しむのだろう。
どうして永遠に保存したいと考えるのだろう。
時代は80年で大きく変わったのに、人は変わっていやしない。



★そして取り壊し★


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軍艦アパートの外側。通り沿いにある酒屋。
一見古びた酒屋だが、これも軍艦アパートの一角だ。

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この軍艦アパートも築76年。
取り壊しの数ヶ月前だったので、退去する人もぽつぽつ現れ
入口に板が貼られただけの粗末な外観が目立っていた。

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ご覧のようにアパートにはヒビが入り、痛々しかった。
そこに留め置かれた重機が、終わりのときを静かに待っていた。
何にだって終わりは来るし、そのことは否定しない。
しかし多少やるせない思いがすることは、誰も止めることはできないだろう。



★余談★
googleマップで、「航空写真」ボタンを押すと、なんと在りし日の軍艦アパートの上空写真が見れる
今では塀で囲まれ、アパートは取り壊され、スーパーが建つ予定らしい。


◆関連記事:「下関(1)-本州の終わりと始まりの街に」(ページ下部の「長門市場」がまさに違法建築の塊)






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子供の頃遊んだ風景がなつかしい
[ 2011/03/26 19:57 ] [ 編集 ]
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