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呉(3)-怪しくゴミゴミした港町はコンパクトシティ向き?

(呉レポートその3です。前回からお読みいただくとさらに楽しめます。)

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海と山に囲まれ、狭い土地に戦前は約40万人が住んでいたという、呉の街。
とんでもない人口密集っぷりのようだが、現在はどうだろう。
呉の市街地に降り立った僕は、街を巡ってみた。

ここは呉駅前。
現在でも人口が約25万人おり、その人口相応の規模の市街地が作られている。
★昔は自衛隊や造船業で賑わってたんだろうなぁ★

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呉駅からバスに乗ってすぐ、「れんが通り」という商店街にやってきた。
ここが呉の目抜き通り。
…のはずだが、なんだろう、どこか寂れた感じは。

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脇の建物を見ると…やけに古びている。
戦後すぐに建てられたような面影が残っている。

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その屋根の下。
思わずうわっ、と声を上げる。
この屋根の下も、昭和3,40年代で止まっているような雰囲気だ。

ちなみにこの「宮地洋服店」、映画『海猿』のロケにも使われたそうだ。

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「海軍さんの珈琲本舗」が売りの「昴珈琲店
100%コーヒーに情熱を傾けるこの店は、海軍の街・呉に根付いた製品をつくり
この街を活性化させようとしているようだ。


海軍さんの珈琲」(300g) \1,050


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れんが通りのアーケードに入ってみよう。
道はわりと広い。
やや暗めで、全体的にセピア色という感じだ。

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両サイドに大量の自転車の路上駐車だらけで
いろいろな屋台が出ている。
全体的にゴチャゴチャした感じがする。

人通りはそんなに多くなく
年配の人が多いようだ。

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謎の路上販売が目立つ。
骨董品を扱った路上販売には、誰が欲しがるのかわからないような
古臭いものが置いてあった。

これがさらに年配臭さとゴミゴミ感を盛り上げているようだ。

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自動車が乗り入れないので、子どもには格好の遊び場だ。
子どもの路上駐車も目立つ(笑)

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レンガ通りの外側にも、アーケードは広がる。
この街、市街地は大きめだが、その割には人はあまり歩いていない。
その代わり年配が多く、店や雰囲気が年配向けになっているようだ。

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昭和の香りがプンプン漂う商店街の入り口。
その向こうには飲み屋や風俗店などがあり、夜の街の様相。

しかし、ここもあまり賑わっていないようだ。

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やはりこの呉の街にも、中心市街地衰退の波は来ている。
しかも、同じ市街地同士で明暗を分けるようなことになっている。

JR呉駅の南側には、ショッピングセンター「ゆめタウン」と、開館わずか1年で入場者数170万人を記録した「大和ミュージアム」がある。
大和ミュージアムは一大観光地として、呉に多くの人を呼び込むのに成功したが、市街地の反対側にあり、少し離れているため、れんが通りまで人が流れてこないのだ。買い物客も、せいぜい「ゆめタウン」で止まっている。
観光客や買い物客の「回遊性」が弱いのだ。
さらに、先まで商店街を少し歩いていたが、買い物客が欲しそうなアイテムを置いてある店がほとんどなく、年配向けのものが多く、全体的にゴミゴミしていて年配向けの雰囲気を発していることが、この街から買い物客を遠ざける要因になっているようだ。


この街は何かが足りない。若さがない。
行きたいと思える場所がない。
気軽に入れるような場所がないようだ。



★ここは香港か?★

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この街は悪いことばかりじゃない。
狭くて、ゴチャゴチャしている感じが強く出ていることも魅力のひとつだと思っている。

実際この街を探検していて感じたのは
高そうな建物が多く、怪しげな路地があり、雑然としている。
香港かどこかに来たようなアジアンな臭いだった。


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道路脇のアーケード。
やはり年配の人が多く、生活の臭いがそこはかとなく漂ってくる。
通りは狭い。

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狭い通りに謎の螺旋階段が現れる。
古く、謎があって、どこか危なげな感じがたまらない街だ。
探偵が出てくるドラマのような場所だ。

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独特な感じの消防署の建物。
この街には古びた高めの建物が、街中にドンと建っているのを見かける。

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市街地。
自転車や車を道に停めて、ちょっと用事しに行く人たち。
どことなく生活感を感じる風景だ。

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飲み屋街が多い。
しかし店構えは古めで、若者が好みそうな店はほとんどない。
昭和の香りが至るところで漂う街だ。

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「喫茶でんでんむし」という、昔からあるような喫茶店。
お客さんの子どもが善哉を食べる写真が店先に飾られている。
氷ぜんざい」なる独特なメニューもあるそうな。

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この街それにしても、自転車やバイクの路上駐車が多い。
オバちゃんがバイクヘルメットのまま近所の店に入ってしまった。

食料品店や総菜屋が多く、こんな風貌のおばちゃんをよく見かけた。

市街地の近くに住んでいる人なんだろうか?


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この街は街の外からはアクセスしにくいかもしれないが
この街の中に住んでいる人には、買い物しやすい場所なんじゃないだろうか?






★コンパクトシティ向けの街?★


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呉の中心市街地。
メインストリートの「本通り」はビル街だ。
地方都市ならよくある風景。
ただし、この街の市街地は、実質3,4キロ平方くらいしか平地がなく
この平地部分に人が集中し、建物も詰まっているような印象を受ける。


コンパクトシティ」という概念を聞いたことがあるだろうか?
市街地の空洞化という課題に対して、郊外の開発を抑制し、既存の市街地の都市機能を活用して、「歩いて過ごせる範囲」の市街地の利便性を高めるものだ。

簡単に言えば、郊外のショッピングセンターを誘致するのをやめて、市街地の再開発をしたり、市街地にマンションを建てたり、病院や学校などを充実させたり、コミュニティの再生をしたりすることで、「歩いてすごせる範囲」の中心市街地の利便性を高め、人を呼び戻す市街地活性化の策だ。



これまで呉の街を歩いてきたが
呉の街は、コンパクトシティにうってつけではないだろうかと思う。


コンパクトシティ化しやすい都市の条件として

1. 公共交通網がある程度充実していること
2. 中心市街地である程度文化活動が盛んであること
3. コミュニティが存在していること
4. 観光地としても成立しうる資源を持ち人々が流入する要素があること

があるが、呉は1は条件を満たしている。
2,3は不明。4は努力が必要だ。

他にも学校や病院、市役所や図書館などの公共施設が充実しており
先の市街地にも食料品店や総菜屋が多く、買い物するにも便利だ。
市街地在住と思われる年配の人が歩いて買い物する様子も見て取られるあたり
呉はコンパクトシティ向きの要素をかなり持っているようだ。

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この街ではバスが便利で、15~30分ごとにバスが来る。市内循環バスは100円だ。

呉の街は平地が少なく、人は市街地近辺に集住し、市街地に公共施設や商店街が集中するようになった。
郊外を開発しようにも、郊外向けの平らな土地は少なく、必然的に中心市街地への集中が起こる構造になっている。

コンパクトシティのまちづくりで有名になった長崎県佐世保市もそうだが
この街も同様に平地が少ない土地の中心都市で、条件はかなり似ている。(佐世保も軍港の街だ)
違うのは、ファッション性やトレンドが高いか低いかだ。

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今は年寄りくさく、ゴミゴミしているかもしれないが
あまり日本らしくなく、(パチンコ屋の)香港のように狭く危なげなところがかえって魅力的かもしれない。
街を歩く楽しみがこの街には残っている。


★謎を秘めた街★


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この街にはいくつもの独特の風景が存在する。

繰り返しゴミゴミしていると書いてきたが
それはファッション性にも現れているようだ。
市街地の中にも、若者向けの店が若干現れている。

ところが、どこか下町の若者くささを感じさせる要素がある。

街が狭くゴミゴミしているということは、ファッション性にも影響を与えるのだろうか。


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「麗女通」という飲み屋街。
…が麗しの君はどこへ…?という拍子抜けを食らったような場末感が現れている。

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これまた昭和の香りのする路地。
昭和マニアにとって、呉は聖地になり得るかもしれない。
こんな街と、戦艦大和の時代のものを結びつけたまちづくりなんて出来やしないだろうか?



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麗女通の脇には…なんと、路地を分け入ったところにお寺があるようだ。
「遠照寺」は、ビルとビルの間の細い路地を通らないと入れないらしい。

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「ほいじゃけんFM呉」
という、呉近辺だけで聴ける「コミュニティFM」ラジオ局。
2009年4月開局だそうだが…この取材をした2009年12月当時も、未だ開局はしていない。
開局になるのはいつの日だろうか…?

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貸し店舗に映画館のポスターが貼られている。
その先には「呉シネマ1・2」と「呉ポポロ」という小さな映画館が、呉の街でがんばっていた。
スクリーンが少なく、どうしても広島や郊外の映画館押され気味になって経営が苦しいが
地元の映画ファンには愛されているという。


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境川公園」ゴーカートや遊具があったり
鳥を観察できる小屋があったりとちょっとした遊園地のような場所で
子どもたちが集まっていた。
商店街の近くにある。

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境川公園に、屋台発見!
午後5時以降、川沿いに約14もの屋台が次々現れるという。
福岡や高知のように、呉にも屋台の文化があるのだ!
ラーメン、おでん、焼き鳥などの店が並び、いずれも名店だという。


こんな風に、呉には独特な文化も存在する。
個性の強い街なのだから、これを活かしたコンパクトシティづくりのまちづくりをしていくというのも悪くは無いだろうか。





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