上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。

「路地裏から街を見る」 京阪神を中心に、日本各地の路地裏の風景をくまなく歩いて紹介!

ホーム > スポンサー広告 > 呉(2)-クレーンと山を覆う軍港の街ホーム > ★枠外 > 呉(2)-クレーンと山を覆う軍港の街

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
[ --/--/-- --:-- ] スポンサー広告 | トラックバック(-) | コメント(-)

呉(2)-クレーンと山を覆う軍港の街

kure01.jpg

広島から海沿いを走る列車に乗って、呉という街に行こう。
瀬戸内の海は冬も穏やかで、どこか暖かい感じがする。

広島駅から、「瀬戸内マリンビュー」という列車に乗り込む。

kure02.jpg

車内はこのように落ち着いていて、海沿いを走る列車としては洒落ている。

これが特急券などなしで乗れるので、気の利いた演出だ。
(※ただし、2両あるうちの1両は、指定席券が必要になります。またこの列車も運転期間がありますので、調べたほうが良さそうです。)
★海に向かって立ち並ぶクレーン★

kure03.jpg

広島の街を抜け、列車は海沿いを走る。
向こうに小さな島がいくつも見える穏やかな海を通り過ぎていく。

kure04.jpg

呉の町に近づいてきた。

kure05.jpg

すると、港にはたくさんのクレーンが。
おそらく造船所だろう。
ちょっとしたビルよりも背が高い。

kure06.jpg

高架の上から街を見れば、すぐ向こうの山が住宅地で覆われているのが見える。

そう。この呉という街は、三方は山、南側は海に囲まれた狭い町で
平地が少ないというのに、軍港の街として発展して、最盛期は人口41万人もいて(現在24万人)
狭いところに人が溢れかえって、山の上まで家が立ち並んでいるという
独特な風景を持つ街だ。

人が密集して、狭い場所に、たいてい有名な港町はできる。
舞鶴、神戸、下関、横浜、横須賀…そして呉。
港町のすぐ後ろには、高い山が控えている。

どうして人は、そんな変な場所を港町として選ぶのだろう。
そうしてできた港町は、大体変なものが集まっている。

たとえばこの呉も、前回高架下に出来た建物がえらいことになっていると書いたくらいだ。


★戦艦と造船場が真ん前に迫る★


kure07.jpg

呉という街は、海の近くの斜面に、住宅地が貼り付いて
独特の景観を作っているという。
早速それを見に、自転車を走らせた。
呉の市街地から、東のほうへ
国道で「音戸」(倉橋島、江田島方面)へ向かう道を走った。

kure08.jpg

軍港として有名な呉には
海上自衛隊の地方総監部がある。

約100年前に作られたレンガ造りの建物が、高い有刺鉄線の壁の向こうに
あたかも大将然として威風堂々と立ちはだかっている。

kure09.jpg

呉の東の海岸を走る道沿いには、造船所がある。
大屋根とその上の巨大なクレーンという独特の光景が
この街のダイナミックさをありありと感じさせてくれる。

IHIマリンユナイテッドの呉工場。
戦前、海軍の造船所で、あの戦艦大和はここで造られた


kure10.jpg

埠頭には、海上自衛隊の戦艦がズラリ
圧巻だ。
呉という街が今でも軍港であることがうかがえる風景だ。

kure11.jpg

道路の上からは、造船所のドックがよく見える。
海をくり貫いて出来た土地に、2本の巨大クレーンを操って、巨大な鉄板などを運んだりするシーンを見るのは
たまらなく熱くなる。

瀬戸内海には、造船所と街がセットになったような風景が多い。


kure12.jpg

造船所の隣は、製鉄所がセットになっていることが多い。
謎の建物が積み重なってできたような、合体ロボットのような
ビル街のような工業建築群のシルエットが、海と山に挟まれた場所に
煙を上げて立ちはだかっている。
日新製鋼の呉製鉄所だ。

kure13.jpg

細長い工場の建物が重なり
港へ続く。
ここから鉄の塊を運び出すのだろう。

kure14.jpg

工場の敷地の真ん中に謎の団地が!?
見るからに古い。
これはいったい…。


★無秩序に立ち並ぶ坂の街★

kure17.jpg

こんな工場や造船所の至近距離に、斜面に張り付くように建てられた住宅地が存在する。
古びた公園からこんな独特な風景が見えるのだから。

kure15.jpg

その反対側は、こんな具合に斜面に家々が立ち並んでいる。
海から500mくらいの間に、無秩序に道路がつくられ、一見カオスな風景ができている。

kure16.jpg

団地の下の国有地。
この街もアップダウンが激しく、移動に不自由だ。
だからこうして人が出て行き、空き地になったのだろうか。

やはり急な坂の街では、人口問題はどこでも起こっているようだ。
この街は、瀬戸内海に面して穏やかだ。
穏やかだが、枯れたようにも見える。

★ガケの上に浮いて建っている民家★

kure18.jpg

そんな住宅地を分け入ってみよう。
坂道を降りていくと…

kure19.jpg

坂のヘアピンカーブの突端に
民家が建っている?

kure20.jpg

この家よく見ると、土の上に建っていない!


2階建ての家の下には…
家を支える鉄骨が下に続いている。

kure21.jpg

その家を下からのぞいてみよう。

すると、家が浮いているように見える。
正確にはガケの上に突き刺さった鉄骨に支えられた家が建っているのだ!


kure22.jpg

今にも家が崖から発射されそうだ!

今なら建設許可が下りないが、この家が建てられた40年前なら、許可が下りたという
平地が少ない呉という街だからこそ、こんな風景が生まれてくるのだろう。


★一筋縄ではいかない景観美★


kure23.jpg

自転車は斜面の住宅地から、街へ降りていく。
商店が増えて、街らしい風景になっていく。

kure24.jpg

そんな街の近くにも、平地の住宅地にないような
独特な生活感を持った風景がある。

kure25.jpg

大きな寺院、団地、酒造の煙突というコラージュのような謎の風景。

最近は、日本の景観が不ぞろいで醜いという意見が強まり
全国規模で町並み保存運動や都市景観の美しさを見直す機運が高まっている。
それはそれで良いと思うが
一方で電線が空を覆うような風景や、東京の日本橋の上に高速道路が走っているという
汚いといわれる風景にも、ある種の美しさやエナジーを感じるという動きもある。

この景観は後者に属する、どちらかといえば醜い風景だが
一筋縄ではいかない謎と、人の生活感と生命力がにじみ出ているような
そんな風に僕は見える。
これもまた日本の景観美なのかもしれない。



さぁ、あなたはどんな景観を美しいと思うのだろうか?

kure26.jpg

呉の市街地のかなり近くまでやってきた。
来た道を振り返ってみると、後ろの道の向こうに、あの無秩序なまでの住宅地が続いてるなと実感する。

無秩序ながら、この瀬戸内海の穏やかさが、この街を穏やかに包んで
まぁいいかという気分にさせてくれるようだ。

kure27.jpg

坂は終わって、一番下まで来た。
干物を干しているところで終わった。
海沿いの街なんだなぁ、と実感したところで

市街地の散策に続く。




次のページ>>



より大きな地図で アゲインスターズ的日本 を表示
関連記事
スポンサーサイト
コメントの投稿













管理者にだけ表示を許可する
検索フォーム

【新番組】休みをとったり、あれこれ予約したり、長距離移動しなくても、日常のすぐ横にある世界で手軽に旅ができる!
そんな旅番組ポッドキャスト「トリップコーヒー」を開始!




カスタム検索


テーマ別カテゴリ


タグクラウド
書肆・雪ノ下(by Amazon)






無料アクセス解析 にほんブログ村 旅行ブログへ
にほんブログ村 blogram投票ボタン
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。