上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。

「路地裏から街を見る」 京阪神を中心に、日本各地の路地裏の風景をくまなく歩いて紹介!

ホーム > スポンサー広告 > 下関(2)-デコボコの上に造られた坂の街ホーム > アジアンカオスと港町 > 下関(2)-デコボコの上に造られた坂の街

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
[ --/--/-- --:-- ] スポンサー広告 | トラックバック(-) | コメント(-)

下関(2)-デコボコの上に造られた坂の街

smsk32.jpg

下関は坂が多く、路地が入り組んでいる街だ。
しかし、実際に下関に立ち寄るまで、そんなことは全く知らなかった。

下関が坂ばかりの街だと知ったのは、08年の夏に、バイクで九州まで出かけたとき
下関から関門海峡のトンネルを通ろうとして、山道を上り下りして、道沿いに入り組んだ住宅地が見えたことからだった。
もうひとつは、とあるカメラ雑誌で、尾仲浩二の写真を見たとき
下関の風景が被写体になっていたことからだった。
そのとき路地裏の写真だったが、家並みの間に起伏があって、
下関は坂の街だなと感じさせるに十分だった。

そこから無性に下関に行きたくなって、こうしてレンタサイクルで走り回っているんだ。
★車では来れないような道に住む人々★

smsk33.jpg

下関は、元々山がちだった土地に覆いかぶさるように、市街地ができていった。
住宅地のほとんどは山道を切り開いた坂を上ったところにあり
市街地は少ない平地に建物が密集し、ビルが立ち並び前の記事のような景観になった。

写真は関門海峡の上を通る高速道路のつり橋。
山のすぐ横を縫って通るので、山の上まで立ち並ぶ住宅の横につり橋が見えることがある。

smsk34.jpg

坂の街では、平地につくられた街とは違った独特な風景と、生活感のある光景が垣間見える。
今回は、そんな独特な景観が次々現れてくる、下関の坂の街を自転車でめぐってみよう。

smsk35.jpg

車で通れる道が、奥に入れば入るほど、少なくなっていく。
人一人が抜けられる細さがやっとになっていく。

そんな坂の上から街を眺めれば、遠くにマンション街が見える。

smsk36.jpg

そんな道を歩いて、それぞれの家に向かう人。
人しか歩けない階段のある道も多く、人間のスケールで築かれた街が、時を越えて続いているのだ。

smsk37.jpg

小さなほこらがこのあたりだけで3,4軒見えた。
ここは何か神がかった土地なのか?

smsk38.jpg

山の尾根のような細い道に、ガードレールがついている。
これだけ見ていると、田舎の農村のような風景を思い浮かべるが、遠くに続くマンションが
都市にいる現実に引き戻してくれる。

smsk39.jpg

尾根道を下って振り返ると、山の斜面に家が続いている。
そのてっぺんに古びた団地が、まるで山城のように堂々と建っている。

smsk40.jpg

さすがに自転車でも入りにくい。
自転車を抱えて階段を降りていく道が続く。

すると…、路地の一角、塀が崩れかけたところに
日本では見たことのないような、神様の像が鎮座していた。

あまりにも日本離れしたその存在に、一瞬息を呑んだ。
この像、何かに似ている。
そういえば、ハワイやポリネシアのティキ像のような形をしている。
どんないわれがあって、ここに鎮座しているのだろうか…?


★坂の街に忍び寄る過疎化★

smsk41.jpg

何軒かの家に向かって伸びている階段を上っていくと…

smsk42.jpg

塀だけが残って、家がきれいに消えて、空き地になってしまっていた。

smsk43.jpg

ここにも同じように家が消えた風景がある。
こればかりではない、下関では何軒もこうした家の空き地を見てきた。
空き地だけでなく、空き家も多かった。

これは坂の街特有の事情だろう、「過疎化」がここでも起こっている。

つまり、こうした車も入れないような細く、階段になった坂道では
車を持てず、車によって移動や買い物ができず、生活に支障が出るのだ。
こうした事態を避けるため、坂の街を捨てて郊外に移り住む人々が、世帯を持つ世代を中心に現れている。
さらに、郊外にショッピングセンターが多く出店し、坂の街にある店が少なくなり
買い物の便が悪くなることが、坂の街の過疎化に拍車をかけている。
坂の街では高齢者を多く見た。過疎化ばかりか高齢化も進んでいるようだ。

この過疎化は、坂を切り開いてきた都市なら、全国いたるところで起こっている。
たとえば、広島県の尾道は、坂と映画の街で全国的に有名だが
市街地に隣接する坂の多い地区では、すでに過疎化が進んでいるという。
(ただし、その一方で街に魅力を感じた人が、定住しに外からやってくることもある。)

smsk44.jpg

空き地から見える下関の街。
波のように屋根が重なって、うっとりするような景色。
だが、そのきれいの裏側には、徐々に崩れていく坂の街が悲しい陰を落としているのだ。


★古い家と新しい家が混在する街★


smsk45.jpg

相変わらず坂をアップダウンする。
どうやって建っているのかわからないような起伏のあるところに
新しいマンションと、その下に古びてツタの絡まったアパートが並んでいる。
こんなコントラストも下関の坂の街の魅力だ。

smsk46.jpg

通りから一つ入った道の塀で、子供3人が座って遊んでいる。
座ったところが、子供がやっと腰掛けられる深さの段だった。
この曲がりくねって、よくわからない空間は、子供の格好の遊び場になるのだろうか。

smsk47.jpg

ここも空き家。
いや、その上を良く見ると
何やら穴の開いたコンクリートの謎の建物の上に、民家(空き家でない)が建っている。

下の建物の正体はいったい…!?
戦時中の遺構か、それとも…?

smsk48.jpg

豊前田商店街から山側に入ると
長崎新町」という通りを進んでいく。

「長崎」も坂の街として有名だが、どんな偶然があって長崎と名前がついたのだろう。
そうえいば長崎も下関も港町で、日本と世界をつなぐ出入り口だ。
さらに、岬の名前で「長崎鼻」とつく場所は、銚子、屋島、対馬、五島列島、天草、大分、指宿などにある。
長崎とはそうした山がちな岬のことをいうのだろうか。

smsk49.jpg

関西通り」という少し広い道に抜ける。
近くには関西小学校もある。

せきにし」と読む。
「かんさい」ではない。

しかし、関西地方から思いっきり離れているのに、関西を名乗るのは
高校野球で岡山県の代表校に「関西高校」(かんぜい)が出場したときのインパクトに似ている。

smsk50.jpg

店主の趣味丸出しの、ほ○のあきのグラビアポスターを貼り出した「森本理髪院」。
大人でカット2200円は安い!
調髪1000円は、駅ナカの10分1000円理髪店に対抗意識を燃やしているからだろうか。



★駅近くの坂道は、日本じゃないみたい★

smsk51.jpg

グリーンモール商店街の裏手も、山に民家がへばりついたような地形になっている。
下関駅から徒歩5分くらいの位置がこれだ。

自転車でも通行困難な路地。
崖のわずかな細道を道として整備しているところは
コンクリートジャングルの中の獣道といったところか。

迷い込みそうな路地に、子供が遊んでいる声が聞こえた。

smsk52.jpg

駅前にある山の上に、白い家がそびえ立つ。
その下は石垣が築かれ、あたかも難攻不落の城塞のように、ただの民家を目立たせているのだ。

smsk53.jpg

その裏から入ろうとすると、これまた長い坂が続く。
家と家が壁のように重なって、壁の林の間を進むように、この街では坂道を歩ける。
まるで中世ヨーロッパの城塞都市を歩いているようだ。

smsk54.jpg

…と思ったら、あまりにも俗っぽい風景になった。
コリアタウンの裏手は、こんな風にゴテゴテしたつくりになっている。

平地独特の風景もあれば、坂の街独特の風景もある。
それも含めて、日本の風景なのだ。

ところが、グリーンモール商店街などのコリアタウンは、日本の景観とセンスが多少異なっている。
そこに日本の坂の街というカオスを含んだ景観が連続しているものだから
ここが日本だか韓国だかわからなくなるようなカオスな風景になっていく。


そんな謎めいた空気が、坂の街によって培われたものなのかもしれない。



◆今回のまとめ

・下関はアップダウンが多い街です。
・坂道には、車でいけないところも多くあります。
・時々小さな神社や謎の像など、変わったものが街角に置いてあります。
・空き家が増え、過疎化が進んでいます。
・入り組んだ路地は、子供の格好の遊び場です。
・「関西通り」がありますが、関西地方から思いっきり外れたところにあります。


◆関連記事:「下関(1)-本州の終わりと始まりの街に…



より大きな地図で アゲインスターズ的日本 を表示
関連記事
スポンサーサイト
コメントの投稿













管理者にだけ表示を許可する
検索フォーム

【新番組】休みをとったり、あれこれ予約したり、長距離移動しなくても、日常のすぐ横にある世界で手軽に旅ができる!
そんな旅番組ポッドキャスト「トリップコーヒー」を開始!




カスタム検索


テーマ別カテゴリ


タグクラウド
書肆・雪ノ下(by Amazon)






無料アクセス解析 にほんブログ村 旅行ブログへ
にほんブログ村 blogram投票ボタン
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。