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「路地裏から街を見る」 京阪神を中心に、日本各地の路地裏の風景をくまなく歩いて紹介!

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下関(1)-本州の終わりと始まりの街に…

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下関という街は特異な場所にある。
本州の最西端―本州の終わりだ。
北から東から南から道が集まって、下関という街に集まっていく。
道から走りこんでいるエナジーが、下関の街に集まり、街にたまってくすぶっていると…
これから見せる街の景観ができていくんじゃないかと思った。

下関は東や北からやってくるエナジーの終着点でもあるが、同時に九州へと渡って広がるための
始まりの街でもあるようだ。

終わりと始まり…二つの意味を持つ街、下関。
この街で形作られた独特の景観は、こういった地誌的な特殊性からもたらされるのかもしれない…。
★空へ伸びる住み処★

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今回の旅は、下関までJRの各駅停車でやってきて、自転車で市内を駆け回るというものだった。
駅のコンコースでは、脇にかばん売りのコーナーがあった。
ちょっとした市場のようなムード。

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さっそく「唐戸市場」という、「ふく」などの魚介類を売る魚市場の方に向けて自転車を走らせる。
(唐戸市場など、主な観光地は今回パスしてます。)
ここは駅前にあるビル街。
国道9号線という、山陰から京都へ向かう道の終点は、このように高い建物が集まっている。

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通りを歩くのは車ばかりで、人の気配は少ない。
しかし、海沿いの土地にビルが建て込んでいて、密集しているように見える。
新しい商業ビル街に古いビルがこうして残っているのだ。
まるでこれから発展していく中国の大都市を想起させるかのように。

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山口銀行旧本店。
わりと広い山口県に分散した都市の中で、端っこにある下関が、経済の中心であることを物語っているようだ。
しかしその背後には、丘が迫っている。
下関はアップダウンに富んだ、平地の少ない地形に街があるのだ。


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生活感あふれる参道。

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唐戸商店街
下関のかつての市街地はここだったのだろう。
今では寂れた商店街だが、高いマンションが立ち並ぶなどで、人も入ってきているようだ。
古いアーケードと不釣合いな高いマンションが、かえって不思議な魅力をもっている気がする。

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ビルに残るスゴイ民家の跡。

赤瀬川原平らのいう「トマソン」という路上で見つかる無用の長物だ。
トマソンの本で、こんな感じの民家の跡を見たことがあるが
路上観察学会に投稿したら、間違いなく本に掲載されるくらいのものだろう。

きっと古いビルが混在する街だからこそ、こんなトマソンが見つかるのかもしれない。

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唐戸商店街の別の入り口より。
神社の鳥居がヌッと現れ、道を横切らんとする存在感が妙だ。

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唐戸市場の前の道より。

ここが下関の街の出入り口かもしれない。

広島へ195km、周南(徳山)へ102km、小郡(新山口)へ56kmと
山陽への道の出発点となる。
その向こうにかかる橋は、高速道路橋で、九州へ延びている。
関門トンネルもある。
関門海峡を挟んで、対岸の門司港への船が出ているとあって
交通の要衝のようだ。

そんなあらゆる方面からエナジーが集まることで
このように大橋を覆いつくさん勢いのマンションが、空へと伸びて建つのではないだろうか。
人のエナジーがこうして形になっていく。

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幕末に関門海峡を通る外国船を撃ち払うためにつくられた砲台跡があるといわれる「亀山八幡宮」。
すぐ対岸にある北九州の門司を望む。
下関の人の目は、今は海の向こうを向いてしまったのだろうか。

関門海峡トンネルや高速道路橋ができ、新幹線が下関を通って小倉や博多まで通ってしまうと
下関は通過するだけの町になって、市街地の活気は北九州に取られてしまったという。
下関が一つの街ではなく、北九州都市圏の町の一つになってしまった。


船しか対岸へ渡れない、下関が「本州の終わりの街」であり続けた頃は、人がひしめき
さらに混沌とした風景だったに違いない。
しかし、本州の終わりの街の力のくすぶりは、市内のいたるところでまだまだ燃え続けているのだ。


★細く縦長な歓楽街?★


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下関駅近辺の、ビル街の裏に「豊前田」の商店街がある。
商店街といっても歓楽街だが。

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やはり北九州の小倉までJRで2駅で行けるという立地のためか、ここ数年の豊前田は人通りが少なくなっているそうだ。
まぁ、路地が辛気臭いとか、水商売の店がサービス悪くて殿様商売という声もあるけれど。

それはともかくとして、この建物が密集し、高く連なっているこの風景。
歓楽街の独特の危険な香りを、より甘美なものにしているようだ。

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飲み屋街らしい狭い路地(ここがメインストリート)
そして10階建てくらいのビルが谷間をつくり
怪しく、どこか影のある街角を作っている。

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これまたトマソン発見(笑)
建物が取り壊されて、跡地が駐車場になって
そこからのぞく景観は歓楽街でもない路地裏でもない、独特のものになっている。
そしてその向こうには、「海峡ゆめタワー」がそびえ、カオスさに拍車をかけている。
縦に伸びるこの街では、歓楽街でさえも、次元を超えたような変わった空間になるらしい。


★駅前はリトル・プサンに!?★


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下関の駅から歩いてすぐに「グリーンモール」という商店街がある。
例によってビルの谷間の通りに、このように市場のように露店が並んでいたりして
まるで香港あたりにいるように錯覚してしまう。

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ところが残念ながら、香港ではなくて、韓国なのだ。
このように韓国のホルモンや韓国の食料品や日用品の店が並んでいる。
ここ「グリーンモール商店街」は、在日の朝鮮・韓国人が営む店が多く
下関に多く住んでいる、在日朝鮮人が主に店を利用しているという。
下関から韓国・プサンに航路が通じているというだけあって、多くの韓国人が来ているそう。

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冬でも露店が多く、昔話に聞いた、半世紀も前の日本の街を思わせる風景だが…

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店を広げている人は、在日の人なのだろうか?
その風景は戦後のどさくさに紛れて現れた「闇市」を現代に伝えているようだ。
(実際、この商店街は闇市から発展しているという。パチンコ産業同様、戦後のどさくさに紛れて発展してきたものには、在日朝鮮人が関わっているものが多い。)

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見よ!この服の並べ方!!

このように壁一面にどぎついほど色とりどりの服を並べて、通りを歩く人の目にとまらせる
このセンスは、日本人にはとても真似できようがない。

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商店街に小さな公園のような場所が。
古びた遊具で地元の子供たちが遊んでいた。
なんという生活感。

その奥には、ハングルで書かれた看板が。
免税店だ。
秋葉原あたりにあるような、外国人向けの免税家電店(?)が、こんなところにもある。

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グリーンモールの裏手もごちゃごちゃしている。
そこで見つけた古いアパート。
2階のベランダ(?)からは、なんと樹木が生い茂り
台湾で見たような、屋上やベランダを緑化したビルに似ていた。

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同じく裏手のアパート。
右の方を見てもらいたい。
三角屋根の家が1階部分に増築され、さらにその上にコンテナのようなものが増築されている。

これって違法建築じゃ…?

こんな風景は日本じゃなかなか見られない。

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グリーンモール商店街では、在日朝鮮人が多く住むこともあって
「リトル釜山」として、韓国色をより強めたまちづくりをしていくという。
早速街には、いたるところに韓国の建物を思わせるような案内板が設置してあった。


★アジアンカオス長門市場★

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JR山陽本線の線路をはさんで、東にグリーンモールが
西にはこの「長門市場」という、日本とは思えない市場が存在する。
そんな市場が、古くからの下関市民の台所として親しまれており
下関名物で高価とされているふくが、それほど高くない価格で売られていたり
韓国料理の食材やくじら、うに、フカの湯引きなどが並んでいたりする。

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このように共同住宅の1階部分が店になっており、このような建物がいくつか連なって、市場になっているのだ。
団地マニアの人が喜びそうな住宅…というより香港映画の世界のようだ。

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レトロなストライプのヒサシの上に、花が並んで植えられている。
いつの時代のセンスだろうか。

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ボストンという洋服の店(内装はかなりカオス)も、ヒサシが花柄で
昭和の香りが漂いまくっている。
置いてある品物も、みんな古い。
さまざまな時代の建物が混在している下関にあって、この地区だけは、このような戦後の建物ばかりが集まり
戦後で止まっているような錯覚さえ受ける。

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極めつけは、この共同住宅の2階ベランダに建てられた、謎のバラックだ。

もはや日本ではここくらいでしか見られない景観だ。
これも…違法建築じゃないの?

洗濯物が干してあり、今でも人が住んでいるようだ。
どうやって暮らしてるんだ?



やはりこの長門市場も、在日の朝鮮・韓国人が立ち上げた市場だそうだ。
どうりで日本とは思えない景観を作り出している。

また、長門市場では「ポッタリチャンサ」という、日本と韓国を船で渡り歩く行商人のおばさんがいるという。
日本の免税店で仕入れた家電を、プサン行きのフェリーに乗って韓国に渡り、家電を仲買人に渡し、韓国の農産物を持って、再びフェリーで下関に渡り、同じく日本の仲買人に渡しているという方法で商売をしているそうだ。
現在でも、本当にポッタリチャンサが関釜フェリーに乗っているという。

非常にアナログなスタイルが、この街では生き残っているのだ。

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この下関という街は、あらゆる時代のものが混ざり合って重なり合って、狭い地形の中に上へ上へと伸びていくそんな街に見える。
それはきっと、どんなに時代が変わっても、この「始まりと終わりの街」という地形の特殊性のお陰で、変わることはないのかもしれない。


※余談だけど、下関って「○○モール」って言葉好きだよなぁ。
日本のショッピングセンターのハシリとなった「シーモール」、下関市東部の小月の商店街は「サンモール」
そして駅前のグリーンモール。謎だよね。



>>次のページ

●今回のまとめ

・下関は本州の最西端ですが、今では北九州を中心とした都市圏の町の一つに位置づけられています。
・市街地にはわりと高いビルが並んでいます。
・下関はアップダウンに富んで、平地が少ないです。
・古い建物が多いですが、高層マンションも建ってます。
・在日朝鮮人が多く住み、リトル釜山みたいな町もあります。
・違法建築の住宅は多分ここだけです。
・日本と韓国を渡り歩く行商人が活躍しています。




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