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「路地裏から街を見る」 京阪神を中心に、日本各地の路地裏の風景をくまなく歩いて紹介!

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刈谷-税収も人口も多いのに激寂びれ

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愛知県刈谷市は、トヨタグループの本社企業が立ち並ぶ、トヨタの企業城下町だ。
田園風景だが、その中に工場や業務ビルが点在する、典型的な愛知県の工業都市の風景となっている。
デンソーやアイシン、豊田自動織機やジェイテクトなど、有力企業が立ち並ぶおかげで、税収は非常に良く、トヨタ系企業に勤める人が多いため、人口約14万人強からさらに増加している。
愛知県下で最も活気のある街!
…のはずだったが…。

その実態は、そんな好条件がいくつも重なりながらも、中心の市街地は激しく衰退しているという顔だった!
★税収が多くても、町が賑ってるとは限らない★

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愛知県刈谷市の中心となる、JR刈谷駅に降り立った。
快速が15分おきにやってきて、名古屋まで17分でアクセスできる。
とても利便性の高い駅だ。
また、愛知県三河地方では、豊橋に次いで乗降客数が多い駅となっている。
刈谷より規模の大きい、岡崎や安城を抜いている。

乗降客数は、約4万5千人。(JR・名鉄合わせて)
それだけ乗降客が多いのなら、さぞかし街は賑やかだろう、と思ったら…

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人がほとんど歩いてない!
片手で数えても指が余るくらいだ。
昼の4時前だったが、昼間から空いている店も多くない。

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ここはただの1車線道路ではない。市街地の真中の道だ。
にもかかわらず、街はずれのような雰囲気が漂うのはなぜだろう。
街のあちこちには、駐車場や空き地が目立つ。

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そこへ、白昼堂々、風俗店の看板が!
ここは駅前の繁華街のはずだ。
昼間から客引きが行われていて、歩いている人よりも多かった気がする。

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こっちは、さらに駅に近い方だが、風俗店の看板がさらに多い。
電車が突っ込んでいる店まである。
「刈谷桜町駅」とあるが、もちろんJRの駅ではないので、お乗り間違えないように(笑)

この光景、どこかで見たことがあると思ったら
群馬県の太田市を思い出す。
東武太田駅前のメインストリートに、風俗店が立ち並びまくっていて、地方の衰退っぷりを浮き彫りにしたような光景だったが
刈谷の駅前はそれのまだかわいい版だろう。

太田も刈谷も、大工場があって、労働者が集う街だが、そういう街って何で風俗店などのいかがわしい店が堂々と建ったりするんだろう…。

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駅の踏み切りの向こうに、ショッピングセンター「アピタ」がある。
刈谷周辺では、イトーヨーカドーや、知立、東浦にもアピタが建っていて、商店街の売り上げ減少に少なからず影響を与えているはずだ。
とはいえ、市街地の活気のなさは、ショッピングセンターのせいと一言で片付けられるものではないようだが…。

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駅の南口に出る。
商店街はいずれもシャッター通りか、「閉店」の文字を上げているところばかりである。

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「刈谷名店街」という看板がかかった、1階がアーケード、2~4階が住宅という珍しいビル型商店街。
昭和35年に建てられた、レトロな物件だ。

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ビルの根元は、このようにアーケードになっているが、町を歩いている人は、このくらいしかいない。
ましてや若者が来たいと思うような場所になっているわけでもなく、「レトロ」という現代的価値を付与されて注目されているわけでもなく、ただただ時代の砂の嵐に埋もれていくのを待っている物件となっている。
さらに、道を挟んで向かいにもアーケードはあったが、2007年に取り壊されたという。



★郊外ばかりの開発が仇に?★

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名鉄「刈谷市駅」の前の商店街に来た。
刈谷駅と刈谷市駅の間にかけて、昔は地方都市としては大規模なアーケードが広がっていたという。
かつてトヨタグループ企業によって発展していた昭和50年代には、歩行が困難になるほどの人が歩いていたという。
今ではアーケードが取り壊されたり、街が空き地や駐車場ばかりになったり、風俗店街になってきたりしている。
どうしてこうなってしまったのだろうか。

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エコノミストの藻谷浩介氏は、その要因を
「駅前の土地を所有する地権者が、道路拡幅などによって地価が上昇すると見込んで、土地を手放そうとせず、駐車場として利用したため、街のあちこちに駐車場や空き地が見られるようになった。また、所有者が土地の価格をこうして吊り上げ、新しく商売をしようとする人に貸そうとしないのも一因。

止めどない郊外への開発がされ、ショッピングセンターやロードサイド店舗などが増えすぎ、過当競争が起こり、売り場面積は広くても店の効率が悪い商業形態となってしまい、市全体で売り上げが落ちた。また、郊外開発でかかるインフラ整備の多さも一因。」
と指摘している。(著書:『実録!ニッポンの地域力』 日本経済新聞出版 2007年9月 など)

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他にも、資料『コンパクトシティの本質と戦略』(2005年 左リンクは、PDFにつきダウンロード注意)では

「所得相応の豊かさが実感できない」(高感度な消費アメニティに欠ける、多世代が憩える屋外賑わい空間がない、文化活動やNPOが不活性)
「通勤者・出張者が全く金を落とさない」(飲食街が皆無、地元名物が育たない、生活者相手のサービス業の雇用が振るわない
「仮に工場がなければ、低収益・超高コスト」(郊外開発でインフラコスト激増、高齢化に対し無防備)
所得が街並みに投資されていない」(建物が老朽化、貯蓄が域外に投資されていく)

などと指摘している。


僕がこの街に来て思うのは、町をどうにかしたいという姿が見受けられない印象だった。
(又は、誰かがやっているけど、不徹底に終わっているか、地権者や地主などが足を引っ張っている)
市街地は人がいないし、旧アーケードは時が止まったまま崩れていく。
にもかかわらずバイパスは通り大工場が建ち、国道沿いにはどこにでもあるようなチェーン店が並んでいる。
何も起こっていない。ただの郊外都市のまま、市街地の衰退は続くようだ。

刈谷は商店街活性化の話題で、コンパクトシティのまちづくりに成功した、長崎県佐世保市(自サイトの記事)とよく比較対象にされる。
自サイトの記事を読んでもらえばよくわかるが、
うん、あまりにも対照的だ。
対照的なだけに、この刈谷の街は、あらゆる地方の中心市街地が抱える課題を物語っている。
この街は、このままなし崩しに消えていくのか…?


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最後に、市街地でおもしろいものを見つけた。

JR刈谷駅南口にある「新栄町」商店街を歩いてみた。
人通りが少ないまま、時が止まったような街に…

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刈谷浴場」という、とんでもなくレトロな銭湯を発見!!
なんと、総タイル張りの、ギリシャの神殿をイメージして作られた建物だ!
表の「刈谷浴場」の字体までタイルモザイク張りと、大変芸が細かい。
木製の木枠との組み合わせが、たまらない。

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風呂場もまた、ギリシャの神殿のような浴場
壁の装飾もタイルモザイクでできている。
そこになぜか「●●屋」というようなブリキの看板が割り込んで、ここが日本だということに気がつく。
これはスゴイ物件だぞ。

こんなところで、ドラマのロケなんかやってみてはどうでしょ?
ほら、昼ドラって名古屋の東海テレビが製作してるから
ドロドロの恋愛模様に、こんな銭湯が出てきたら、おもろくね?
先の、刈谷名店街も昼ドラのロケにはいいかもしれない。昭和モノ限定だが。(笑)

街には、こんな感じの意外な発想が必要となるだろう。
果たして、意外な発想が街をおもしろくするのだろうか…?


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