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佐世保アーケード(2)-コンパクトシティだけどどうよ?

(佐世保レポートその②です。初めての方は「その①」からお読みいただくとさらに楽しめます。)

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(人が行き交う中、リヤカーで梨を売っているおばさん。おばさんの周りに座って休む人も現れた。)

長崎県佐世保市の中心市街地「四ヶ町アーケード」は、全国的に「シャッター通り」の商店街が増えている中で、数少ないシャッター通り対策で成功を収めている場所である。
この町では何が行われているのか、実際に歩いて探ってみることにした。
★こんなところに"中央駅"ですか?★

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「四ヶ町アーケード」から少し脇に入ると、路地裏がある。
レンガ造りっぽい静かな感じの路地裏だが…

ん?奥に矢印があって、何の案内板だ?

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その奥には、なんと「佐世保中央駅」という駅が、ひっそりと建っていた。
なんでこんな目立たない場所に駅が?
しかも「中央駅」だ!

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この「佐世保中央駅」は、(JRの)佐世保を起点に平戸や伊万里、有田などの松浦地方を、半環状に結ぶ「松浦鉄道」の駅だ。
地元ではJRに対抗して(?)「MR」と呼ばれている。
佐世保の市街地に近いので、利用者が多いもののこの駅は変わっている。

まず、この駅からJR佐世保方面に行くと、いきなり山があり、トンネルがある。
中心市街地なのに、小高い山があるのだ。
反対の佐々、平戸方面には、隣駅「中佐世保」があるが、
「佐世保中央駅」と「中佐世保駅」の距離は、たった200mなのである。
短すぎる!
バス停よりも短い距離。何の意味があるのだろう。
だがそこがいい。

なお、平日は20分に1本の本数で列車が走っている。
地方都市にしては便利なダイヤ。


★北側は昔ながらの商店街★

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アーケードに戻って、しばらく歩いてネタを探す。

西彼とれたて処」という、長崎県の佐世保から西の方に行った「西彼杵半島(にしそのぎはんとう)」の農産物、海産物、特産品を扱うアンテナショップ。

この手の店は、東京や大阪では、農業やロハスな生活への注目が高まり
主に30代の女性が客層として入り込んできているが
長崎県では未だに主な客層はおばさんである。
地方では農というものは、若者にまだ注目されていないようだ。
実際、地方ではいわゆる「農業青年」という、農業に取り組む若者は少ない。

都会在住で、農というものに可能性を感じている方は
この事実をどう受け止めるだろうか?


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それはさて置き、公園の入り口。
夏、パラソルに人が群がる。

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公園ではゴスペルを歌う人たちが。
やはり市民の発表の場になっているようだ。

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さらにアーケードを北へ。
ここからは「サンプラザアーケード」と呼ばれている。
佐世保中央駅や、西沢本店、佐世保玉屋(百貨店)などのファッションビルのある並びとは違い
昔からの店が多くなる。

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白ばら」という老舗の洋食レストラン。
昔ながらのポークソテーミラノ風や、ステーキランチ、ミルクセーキに、あの佐世保バーガーもある。

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なにやらヨーロッパを意識したようなハイカラな一角が。
ここは高級婦人服の店が多いのだろうか。
若者の町アーケード南側とは変わって、年齢層は上がって落ち着いてくる。

人通りは減る。
アーケード南側とは違い、店の売り上げは下がっているとの話である。
旧態依然とした商売を続ける店ではそうなってしまうものだろうか。
賑っている商店街の中でも差はできている。

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四ヶ町アーケードの端っこ。
脇には公園が。

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公園では将棋をさしているおじさんたちが。
こういう光景は地方ではあまり見られないだけあって貴重。

(なお、大阪なら天王寺動物園の前の広場で、オッチャンたちが囲碁将棋をさしている光景がある。関西でもそれくらいなのである。)


★コンパクトシティとはいいますが★

佐世保が「コンパクトシティ型のまちづくり」と散々言い続けているが
なぜこれだけの人を集めているのだろうか。
いくつかの要素がある。

商店街周辺に施設が集中し、利便性が高い。(デパート・百貨店、公園、美術館、図書館、体育館、文化施設、病院)
中心市街地マンションが次々建設され、人口が増えている。
休日に何か必ずイベントをやっていて、あれこれ顧客をつなぎ止める策をしている。(市民参加型イベント「きらきらフェスティバル」、「きらきら大パーティ」、「YOSAKOIさせぼ祭り」)
地形上平地が少ない町なので、人口が市街地に集中。郊外に分散しすぎていない。
空き店舗対策で、テナント賃料を適正水準に引き下げるよう地権者に働きかけたため、空き店舗がほとんどない状態となった。空き店舗を作らない努力。
大型店が商店街に2,3店舗出店し、人の回遊性が高い。(佐世保玉屋、西沢本店、そしてジャスコ)

これに加えて僕の考えでは…

若者が満足するファッションやトレンドの店が多く、若者がダサいと思わずに、魅力的と思えるような要素がある。若者による個性的な店、楽しい店も多い。
地域のブランドがあり、地元への愛着と誇り(?)を持てる。(佐世保バーガー、レモンステーキ、商店街でエコバッグやスタンプのデザインを募集など)

といったことが要素として挙げられている。
①~⑥は、まちづくり関係でよくいわれることだが、それだけでは人は、とりわけ若者は市街地に集まってくるのだろうか。
①~⑥のハード面の良さはたしかに認めているが…。

飲み屋で若者に「佐世保はこんな策を立ててコンパクトシティとして賑わいを取り戻し…」という話をするより、「佐世保の路地裏に、かわいい雑貨屋があったんだけど、よく見たら魚屋だったんだぜ」という話をする方が、たいてい食いつきはイイはずだ。
おもしろいもの、楽しいもの、女性ならかわいいものに、若者というものは食いつきやすいものなのだ。
イイ男、イイ女がいれば、それ目当てで尻を追っかける若いヤツが街に集まってくる。
繁華街ってこうして出来ている。

若者よ!連れて街を歩くなら、若いかわいい女と、おばはんのどっちがイイ!?(笑)(熟女マニアなら別にして)
そういう視点で、⑦、⑧を加えたわけだ。

(その説明のために、無用にヒートアップしてしまったチカツさんでした。(汗 )



★さらに進む都心集住?★

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最後に、アーケードの北側、栄町で行われている、「市街地再開発事業」について書くことにする。
これは再開発事業をし、商業施設と公共施設を中核とし、共同住宅や高齢者住宅、医療施設を置き、土地の高度利用(マンションを建て、人の密度を上げること?)をするといったものだ。

この事業について、現在では反対意見も出ている。

「佐世保市議会 会派 緑政クラブ」のHPより
「福岡政経調査会」のHPより
「佐世保市監査委員」より

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「WE LOVE SASEBO」と書いてあり、佐世保の好きなところを商店街の人にインタビューしたものが描いてある。
「佐世保生まれのレモンステーキは、家族みんなの大好物です」とか
「映画『ラストサムライ』に九十九島が登場しましたよ」とか書かれた、愛着を持てるような看板ではあるが、
再開発の総事業費が、26%増の107億円に膨らむと組合が変更申請をしたとか、5年経っても着工できていないといった情報が入ってくると、冷めてくる。

再開発をして、この町は良い方向に変わるのだろうか?


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これがこの地区の再開発のイメージである。
4つ角に高い建物が建ち、共同住宅や中央公民館が入る。
中央公民館は、写真のようなやや高級感のあるようなイメージとなる。
コミュニティの核をここにもって行き、それを中心としたまちづくりをアピールしている。

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その4つ角の建物の真中のイメージがこれだ。
このように人が集まり賑やかに…とアピールしているが
それはホントだろうか。
なったらいいかもしれないけれど。

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この再開発事業、2010年にオープンすることを目標としているが、一行に進んでいない。
また、受注業者が地元業者の堀内組が組んだゼネコンが請けるとのことだが、それでは佐世保の外に金を持って行かれるだけで、佐世保は損をするのではないだろうか。
ハコモノは造ったが、テナントや人が十分入るのだろうか。

そうこうしている間に、この再開発でビルが建つ予定の店舗からは、借家人が既に立ち退き、バリケードで囲まれている。
その周辺の店では、バリケードが建ってから、売り上げが落ちたという声を聞く。

コンパクトシティで成功しているとはいうものの、アーケード内でも格差があったり、再開発に反対意見が上がったりと、油断ならない状況である。
果たして、佐世保に人が暮らして良かったと思える状況は続くのだろうか?

とりあえず僕の佐世保レポートは、まだまだ続く。(次は、佐世保という町について)



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